抗菌印刷をご検討の方へ!ウイルスへの効果を解説します

「抗菌印刷を検討しているけれど、ウイルスにも影響はあるのか。」と疑問を持っている方はいらっしゃいませんか。
最近ではコロナウイルスや食中毒の影響もあり細菌やウイルスについて耳にする方も多くなったでしょう。
そこで今回は、細菌やウイルス、抗菌印刷について紹介します。

□細菌とウイルスについて

細菌とウイルスは同じ微生物ですが、まったくの別物です。
それは3つの観点から説明できます。

1つ目は、大きさです。
どちらも非常に小さく、肉眼では確認できません。
しかし、顕微鏡で大きさを確認すると細菌の方が大きく、細菌の単位ではマイクロメートルが使用されるのに対し、ウイルスではマイクロメートルの1000分の1の単位のナノメートルが使用されます。

2つ目は、増殖方法です。
細菌は自己複製能力を持った微生物であり、栄養と水がある環境下では自分自身で増殖できます。
それに対し、ウイルスは単独では生存できず、自分自身で増殖はできません。
増殖をするには生きた細胞の中に入る必要があり、個体へ感染し続けることで生き残ります。

3つ目は、治療法です。
例外はありますが、一般的に細菌は抗体物質が有効です。
しかし、抗体物質はウイルスに対して効力を発揮しません。
無毒化したワクチンを体内に入れ、感染したときに抗体が急激に増えるのを抑えます。

以上のように、ウイルスと細菌には違いがあります。
そのため、抗ウイルスと抗菌にも違いがあり、抗ウイルスの目的は効力をなくすことに対し、抗菌の目的は菌を増やさないことです。

□似た言葉との違いについて

抗菌と聞くと、除菌や殺菌などを思い浮かべる方はいらっしゃいませんか。
似たような言葉ではありますが違いがあるため、言葉の説明をします。

まずは「殺菌」です。
殺菌は特定の菌を殺すことで、種類や数は関係ありません。
そのため、全ての菌を殺さなくても、数が減っていれば殺菌に当てはまります。
市販薬や薬用石鹸で見ることが多いでしょう。

次は「除菌」です。
除菌は菌を取り除くことです。
殺菌の意味も含まれますが、殺菌は医薬品や医薬部外品以外では使えないのに対し、除菌は医薬品や医薬部外品以外でも使えることが大きな違いでしょう。
食器用洗剤やアルコールティッシュなどで目にします。

そして「滅菌」です。
この言葉は病院で使われることが多く、日常生活ではあまり聞き馴染みのない言葉でしょう。
あらゆる菌を殺菌する、という意味があり、殺菌よりも効果が強いです。

最後は「消毒」です。
消毒は人体に有害な物質を除去または無毒化することです。
そのため、全ての微生物を殺滅したり、除去したりするわけではありません。
高・中・低水準と強さで分かれています。

以上が、抗菌との違いです。
抗菌には増殖を防ぐ役割しかないことを覚えておきましょう。

□抗菌印刷について

最後に、最近人気が出てきた抗菌印刷を紹介します。
抗菌印刷とは、印刷するときに抗菌加工することです。
抗菌印刷には抗菌の効果だけではなく、防カビや防虫、キズ防止などの効果もあります。

ただし、S I A Aと呼ばれる機関が定めた基準を満たさなければ、抗菌印刷は行えません。
その基準とは「抗菌性」「安全性」「適切な表示」の3つです。

抗菌性では、持続性試験の後、細菌の量が無加工製品に比べて100分の1以下である必要があります。
持続性試験には耐水性試験や耐光性試験などがあり、この基準もクリアしなければ認められません。

安全性では、4つのテストをクリアする必要があります。
4つのテストを通して「飲み込んだときの有害性」「長く触れたときの炎症」「遺伝子への影響」「アレルギー」の反応を確かめます。

適切な表示では、使用された抗菌剤の種類や加工部位を明確にしているか確かめます。

以上の3つの基準を満たす製品にマークが表示されるため、S I A Aマークの表示がされている製品がどれだけ安全か分かったでしょう。
コロナ以前は食品関連での使用が目立ちましたが、コロナが起きてからは不特定多数の人が触る製品にも使用されるようになりました。
例えば、エアコンフィルターや空気清浄機などの家電、パンフレットやクリアファイルなどの販促グッズ、キッチンカウンターや便器などの住宅建材などがあります。
日本人は清潔さに配慮する傾向が高く、今後も活用される分野が広がるでしょう。

S I A Aマークが表示されるメリットは、企業イメージのアップがあります。
「パンフレットを抗菌加工するまで拘っている」「現在の問題に取り組んでいる」といった印象を持ってもらえるでしょう。

ただし、抗菌加工されているものでも、清潔に保つ必要があります。
目に見える汚れを取り除かない場合、抗菌加工の効果が十分に発揮されません。
また、抗菌加工は菌の増殖を抑えることが目的であり、菌を殺すことはないことにも注意しましょう。

□まとめ

今回は、細菌とウイルスの違いや抗菌印刷について紹介しました。
ウイルスと細菌は全然違い、抗菌がウイルスに効かないことはよくあるため、注意が必要です。
抗菌印刷を考えている方はこれからも需要が高まることが予想されるため、早めに取り入れましょう。