近年、世界的に注目度の高い話題の1つであるsdgs(持続可能な開発目標)。
2030年の目標達成に向けて多くの国や団体が、日々、活動に取り組んでいます。
そこで今回は、企業が行うsdgs目標達成に向けた取り組みである「sdgs経営」についてご紹介します。
□sdgs経営ってどんなもの?
「sdgs経営」とは、企業が自社の事業や活動を通して持続可能な開発目標の達成に貢献するような取り組みを行う、一種の経営戦略のことです。
sdgs経営を自社の方針に取り入れることは、社会に対してだけでなく企業自身に対してもメリットがあります。
まず、国際的な課題であるsdgsに関する取り組みを行うことで、社会においての企業イメージがアップします。
企業としての印象が良くなれば、新しい顧客の獲得や事業の展開へのきっかけになるでしょう。
場合によっては、企業方針に賛同した投資家からの投資を受けられる可能性もあります。
社内においても意識の向上と方向性の統一につながることから、より働きやすい環境が実現でき、社内外の双方に良い影響を与えられる点が最大のメリットです。
□sdgs経営の課題と解決策について
*sdgsについての知識がない
sdgsの言葉は聞いたことがあっても、その中身をすべて理解している方は少ないでしょう。
sdgs経営を行うには、社員全体にsdgsについての知識と取り入れる理由を浸透させる必要があります。
知識がない状態で経営に取り入れてしまうと、実態が伴わない形だけの取り組みになる恐れがあるからです。
特に、sdgsのどの課題について取り組むかの点は重要で、失敗すると自社との方向性が合わないちぐはぐな活動になってしまいます。
*企業理念や経営方針との整合性
sdgs経営において大切なことは、取り組む課題に対しての目標と企業理念・経営方針とのすり合わせを行うことです。
自社の事業と全く関連のない課題について取り組んでも、負担が増えるだけで結果が伴わないでしょう。
そのため、取り組む課題と目標が決まったら社内全体の意識を統一させ、部署ごとに適した活動に取り組むことが大切です。
社内で一体感をもってsdgsの活動に取り組むことが、sdgs経営を取り入れた企業理念・経営方針の浸透につながります。
□まとめ
今回は、企業が事業や活動としてsdgsに関連する取り組みを行う「sdgs経営」について解説しました。
sdgsは国際的な課題であり、その内容は多岐にわたります。
sdgs経営を取り入れる際は、課題の内容を理解した上で自社に合う課題と目標に取り組むことが大切です。