イラストレータのグレースケール変換(モノクロ変換)の落とし穴!

Illustratorで作成したカラーのデータをモノクロに変換できますか?

作成しているソフトや、デザイン等によってモノクロへの変換方法は色々ありますが、イラストレータでカラーデータをモノクロデータに変換するのは、大変簡単です。

よく使用される機能として『グレースケール』に変換というものがあり、ワンボタンでカラーのデータがグレースケース(モノクロ)に簡単に変換できてしまうのです。便利ですね!

よく当社をご利用いただくお客様も、

『モノクロに変換して印刷してください』

と、カラーのデータでご入稿いただく事もあり、そのデータがイラストレーターデータの場合は『グレースケール』に変換して印刷に進めております。

では実際に、C(シアン)100%・M(マゼンタ)100%・Y(イエロー)100%・K(スミ)100%をグレースケール変換してみましょう。

100%.gif
なぜか、K(スミ)以外は、薄くりましたね。
特にY(イエロー)などは特にですが、元がY100%の色でも、グレースケールに変換するとなんと、K11%にしかならないのです。予想外です!

試しに10%から100%までの変換を実行してみました。

CMYK.gif思いの外、薄くなることがわかりますね。

例えばこんなデータの場合、グレースケール変換すると・・・・

irasut.gifこんな事になってしまうのです!

大きなデザイン部分ならグレースケールに変換した後に気がつくかもしれませんが、小さな部分は気がつかずに印刷後に発見(T_T)
なんて事にもなりかねませんね。

ただ、今回は意図的に作成したデータですので、背景色と文字色が同じになってしまうような事は
滅多にありませんが、データ通りの印刷上がりを望むのであれば、やはりお客様ご自身でグレースケール変換し、その後、色の調整をされるか、最初からモノクロで作成される事をお勧めいたします。

どんなデータでも言えることですが、何かしらの変換・効果等をした後には、おかしな事になっていないかの確認は必ずしたほうが良さそうです。

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