「納品してもらったスタンプカードのスジが逆に入っているんですけど・・・」
印刷屋さんに、先日、こんなお問い合わせがありました。
スジ加工とは機械では2折にできない厚紙(180K以上の紙)に施される加工の事です。
(※場合によっては135Kでも入れる事もできます)
印刷後、指定の位置にローラーで圧力をかけ、スジを入れます。
片面側からしかスジは入れませんので片方は凹、もう片方の面は凸になります。
連絡を受けた私は急いで印刷屋さんドットコムに残っている
納品した2つ折スタンプカードを探し出し、確認をしました。
『・・・スジ入れの方向は合っている』
スジ入れは間違いなく、正しい折になるようにスジ入れ加工されていました。
ではなぜお客様は、
「スジが逆に入っている」
と連絡をしてきたのでしょうか?
実はこの連絡を受けた私も、過去に、正しくスジ入れされたものを
“スジが逆に入っている”と思ってしまった経験があります。
印刷会社に勤める者ならば、もしくは、スジ入れ加工の商品を手にした事がある人は一度は思った事があるのではないのでしょうか?
普通に考えれば、凹が谷折り、凸が山折り・・・・
のように誰だって思いますよね??
実は印刷物の『スジ入れ加工』は、ダンボール等のスジ入れとは異なり、
折る方向とは逆面(下図参照)に入れるのです!!!
これは折ったときに外側の張力を弱めて広がりにくくする為だそうです。
(へ~、そ~なんだ~)
実際に折ってみても、やはり凹を山折り、凸を谷折りに
折ったほうが綺麗に折れるんです!
以上、意外と知らない?!印刷豆知識でした!