「Illustratorで入稿するけど初めてだから、思っていたのと違ったらどうしよう」
せっかく時間を割いたのに、納得できる出来じゃなかったらもったいないですよね。
今回はそのようなことが起きないようにIllustratorでの入稿時の注意点を説明します。
□入稿データ作成前
みなさんがお使いのIllustratorは最新バージョンですか?
最新バージョンでデータを作成することで、不具合の少ないデータにできます。
□入稿データ作成時
では、さっそく入稿データ作成時の注意点について説明します。
*アウトラインについて
Illustratorで入稿する際は、必ず文字のアウトライン化を行ってください。
アウトライン化されていないと、別のフォントに置き換わりレイアウトが崩れてしまう恐れがあります。
*トンボについて
Illustratorデータには必ずトンボをトリムマークでつけてください。
トンボとは断裁位置を明確にするために必要不可欠な印のことです。
トンボがないと、どこで断裁したらいいか不明であるため、データを直す必要があります。
*カラー設定について
必ずプロセスカラー(CMYK)を使用しましょう。
スポットカラーや特色などを使用したとしても、CMYKに変換してください。
CMYK以外で入稿されると、自分が思う色とは違った色味になってしまいます。
*貼りこみ画像について
印刷物の中に画像を入れたい場合は、解像度を300~350dpiで、かつCMYKモードを使って作成してください。
低解像度のものを印刷すると、粗くガタガタとした仕上がりになります。
また、ラスタライズ効果の解像度を「高解像度」もしくは「その他」で350dpiに設定してください。
*塗り足しについて
入稿データには、塗り足しを入れるようにしましょう。
塗り足しがないと、断裁時のズレにより、用紙の端に余白ができてしまったり、文字が切れてしまったりする可能性があります。
*ラインについて
0.25ポイント未満の線幅は使用しないでください。
そして、パスの線は「線種」で指定しましょう。
また、マスクに使用したオブジェクトの線には色を設定しないでください。
*オーバーポイントについて
Illustratorの機能で「オーバープリント」というものがありますが、使用しないでください。
「オーバープリント」はデータチェックの対象外となっています。
*透明度について
Illustratorの透明効果を使う場合は、不具合が生じる可能性を考慮してください。
コンピューター上での状態と印刷物で大きな差が出る場合があります。
*見本について
必ず出力サンプルを送ってください。
出力サンプルを送ることで、トラブルを避けることができます。
以上がIllustratorでの入稿時の注意点です。
これらの注意点を確認することで、初めて使う方でも納得できる印刷物が仕上がります。
印刷屋さんドットコムでは、無料でご相談を承っております。
Illustratorに関することでお困りであれば、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。