依頼前に知りたい!クリアファイルを小ロットで印刷するメリットとは?

業者に製造を頼む時、大抵は1ダース、100部などの「ロット Lot」が設けられています。
簡単にいうと、ロットが大きい印刷会社は大量注文のみ受け付けている会社、ロットが小さい印刷会社は中小企業や個人からの少ない注文にも対応してくれる会社です。
大量印刷の方が生産コストを抑えられるので、通常はロットを大きく設定している会社が多いようです。

しかし、最近は、小ロット印刷のメリットが大きい場合がある時代になってきたため、小ロット印刷に対応する会社も増えています。
以下ではその理由と小ロット印刷のメリットを解説しています。

□小ロット印刷のメリット

小ロット印刷のメリットは、売れるか売れないかわからないときに無駄な生産を減らせるという点です。
例えば、開催期間1週間超大型合同イベントでのノベルティ配布の時、自社に集客してノベルティを渡せる見込みは

①会場の人数
②その中で人が自社にきてくれる確率

といった2つがわからないと、どの程度のノベルティを用意したら良いのかわかりません。
こんな時、ロット数の多い会社に1週間分のノベルティをちょっと多めに依頼して作っておいたのに、全日雨が降ってしまえば、使うことのない大量のあまりが出てしまうのです。

そういったときのために、少しの生産を早いサイクルで回す小ロット印刷のメリットが発動します。
また、投資の頻度を頻繁にすることで、年ごと、月ごと、週ごとに支出を計算できるという資金繰り改善のメリットもあります。

□なぜ現代「小ロット」のメリットが大きい?

現代において小ロット印刷がメリットとなる理由は、顧客、ひいては生活者の需要の変動バランスの不安定化です。
昔は、昔から伝統的に取引があったところや有名なところが人気でした。
ですから、自社の知名度や取引状況を見てある程度供給量を当てられていました。

ところが、現在何かモノやサービスの需要源は個人であり、また情報の拡散力もスマートフォンによって一気に大きくなりました。
誰かが「良い」と言えば、無名のブースにも翌日には列ができ、逆に苦情が起これば有名なブースも客足が遠のく、といった需要の変動が起こります。
そのため、小ロットを用いて供給も変動させていかなければ、損をする可能性があるのです。

□まとめ

もちろん小ロット印刷よりも大量印刷の方が、価格は抑えられます。
しかし、小ロットにも、現代ならではのメリットがあるのです。
自社に対する需要の状況はどうなのか、そちらを考慮して依頼方法を検討してみてくださいね。

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