大量のチラシの印刷にオフセット印刷が向いているのはなぜ?

印刷方法は2種類あり、そのうちの1つはオフセット印刷と呼ばれています。
大量のチラシを作成したい時にオフセット印刷はピッタリです。
オフセット印刷にはどのような特徴があるのでしょうか。
今回は、オフセット印刷のデータ作成時の注意点について解説します。

□オフセット印刷について

オフセット印刷の特徴は、写真や色の再現性に優れ、細部まで表現できることです。
そのため、商業印刷物や美術印刷といった品質が重要となる印刷物を大量に印刷したい時に適しています。

なぜ写真や色の再現性に優れているのでしょうか。
オフセット印刷では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を使用しているからです。
それぞれの頭文字を取って、CMYKカラーと表現されます。
4色のみで、濃淡や異なる色を表現できるのは不思議ですよね。

オフセット印刷では、データを網点(あみてん)と呼ばれる小さな点のパターンに変換します。
印刷物をルーペで見てみてください。
小さな点の集まりによってイラストや写真が表現されているのが見えるでしょう。
網点の大きさを変化させることで濃淡を表現しているのです。

また、それぞれのCMYKカラーの網点を重ねることで4色以外の色を表現しています。
例えばオレンジ色を出したい時は、マゼンタとイエローを重ねて印刷することで表現します。

□オフセット印刷のデータ作成時の注意点

オフセット印刷でカラーデータを作成する場合、網点パーセントに注意しましょう。
網点パーセントとは、一定の範囲内にある網点の面積の比率をパーセントで表したものです。
つまり、一定の範囲内にある網点の密度を表しています。

網点パーセントは0パーセントから100パーセントの間で指定し、4色全てを、最大値にすると、400パーセントになります。
0パーセントは色がない状態で、100パーセントはベタと呼ばれる全面に色が塗られた状態です。
最大値では、インキが乾きづらかったり、色移りしたりするといった問題が生じるかもしれません。
そのため、一般的には300パーセント~350パーセント程度が望まれるでしょう。

データの用途や印刷機の違いによっても、適した最大濃度は異なります。
事前に印刷業者に相談や確認をしておく方が良いでしょう。

□まとめ

今回は、オフセット印刷のデータ作成時の注意点について解説しました。
オフセット印刷の精密な表現は、網点によって実現されていることがおわかりいただけたと思います。
さらに網点や最大濃度のことを知りたい方は、気軽に当社にお問い合わせください。

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