SDGsで話題に取り上げられて以降、学校や職場でもプラスチックゴミ問題について学ぶ機会があるという方も多いのではないでしょうか。
今、プラスチックゴミ問題はどのような局面を迎えているのでしょうか。
また、問題解決のために私たちにできることはあるのでしょうか。
今回は、知っておきたいプラスチックゴミ問題の現状をご紹介します。
□プラスチックゴミ問題の現状
現状、プラスチック問題として解決を迫られている代表的な問題が、マイクロプラスチックについてです。
海に漂流したプラスチックは完全に分解されることなく、5ミリメートル以下の極小さなプラスチックとなって海に漂います。
海洋生物はこのマイクロプラスチックを食べてしまい、プラスチックを食べた生物を原点として食物連鎖を繰り返します。
最終的にプラスチックを大量に摂取した魚を、私たちは口にすることになります。
将来、魚の生態系や私たちの健康問題に関わるため、喫緊の問題とされています。
さらにプラスチックゴミが増えることで、ごみ処理も追いつかなくなっています。
焼却場で焼却されたゴミの燃えカスは埋め立てられますが、もはや日本のどこにも埋め立てる場所が残っていません。
現在の埋め立て処理場を使い切ってしまえば、日本はゴミで溢れかえる国になってしまうのです。
□プラスチックゴミ削減のために家庭でできること3選
*マイバッグを持つ
2020年から本格的に始まったレジ袋有料化をきっかけに、マイバッグを持参する方が大幅に増えました。
レジ袋は一度使った後廃棄されることが多く、ゴミを増やす原因の1つになっています。
マイバッグを繰り返し使うことで、プラスチックゴミの大幅削減に貢献できます。
*使い捨ての物は使わない
100均の透明なプラコップやプラ皿などは、使い捨てを想定して作られています。
捨てるだけの私たちにとっては処理が楽に感じるかもしれませんが、実際に地球にとってはひどい負担です。
少しでも使い捨て製品の利用を減らすことが求められます。
*詰め替えを利用する
シャンプーやリンス、洗剤など、世の中にはたくさんの詰め替え製品が作られています。
詰め替えの手間を惜しまず詰め替え製品を利用することで、ゴミの削減だけでなく経済的負担の減少も期待できます。
□まとめ
プラスチックゴミは海一帯を覆う大問題に発展しており、いまや一人の手で止めることはできません。
しかし私たちが少しずつ意識を変えて行動すれば、少しでも問題解決の糸口になるのです。
そのためにはまず現状を知ることが大切です。
私たちができることもたくさんあります。
まずはマイバッグを持つこと、使い捨て製品を使わないこと、詰め替えを利用することを心掛けてみてください。