世界的な課題に対しての国際的な指標であるsdgs。
世界中で持続可能な社会を目指して、個人から国まで様々な規模で活動が行われています。
今回は、sdgsについての簡単な説明と、サービス業の企業が行える取り組みについて解説します。
□sdgsとは?
sdgsとは国際的に定められている「持続可能な開発目標」のことで、17の目標とそれらに付随する169の達成基準と232の指標から成り立っています。
簡単に説明すると、世界中にある課題の解決を2030年までの達成を目指して、全世界で取り組むための目標と計画のことです。
環境問題や貧困、ジェンダーの不平等、労働、食、エネルギー、資源などが、世界中に存在する課題として取り上げられています。
□sdgsに向けてサービス業ができる6つの取り組み
1.健康経営
定期的な健康診断やメンタルケアなど、サービス業界の企業で行える取り組みは、社員の健康状態を守ることからはじまります。
特に、離職の原因となりがちなストレスへのケアや生活習慣の改善は、労働者の人生を左右することになるため、制度として取り入れると良いでしょう。
2.女性の活躍を促進する
共働き世帯が多い日本の社会では、産休・育休制度や保育園の設置など子育ての支援となる制度を整備することが大切です。
出産・育児を意識して早めにキャリア研修を行う、テレワークでの勤務を可能にするなど、復帰後も働きやすい環境を整えましょう。
ただし、近年は育児に携わるのが女性だけとは限らないため、男性にも適用できる制度を整える必要があります。
3.働き方改革
ジェンダー平等の高まりが見られるとはいえ、日本の企業においてはまだまだ年功序列と男尊女卑の概念が根強く残されています。
給料の差や管理職の割合の低さなどが、その最たる例です。
また、外国人労働者への待遇も、決して良いものであるとは言い切れません。
働く環境と働き方も、時代に合わせた発展が必要です。
4.サステナブルデザインの導入
社内で使用する備品や消耗品を環境にやさしいものに変えることが、環境問題の解決への第一歩です。
5.地産地消
地域の特産品を利用した商品開発や雇用する従業員の募集など、地域に還元する取り組みを行うことで、地域と企業が共に発展する場が生まれます。
6.地域共生社会
企業による芸術に関連するイベントの支援や地域の大学と提携を組んで行うプロジェクトなど、企業には地域との繋がりが欠かせません。
社会に対してイメージが良くなることや学生の若者目線の意見に触れる機会ができるなど、企業側としてもメリットになる可能性が高いです。
□まとめ
今回は、sdgsについて簡単な概要と、サービス業の企業で取り入れられる活動についてご紹介しました。
17あるsdgsの目標は、個々で独立しているように見えてお互いに密接な関係にあります。
1つの課題に取り組むことは、他の課題への解決にもつながるため、相互関係を踏まえた上で取り組むと良いでしょう。