耐光(耐候)インキの実力

突然ですが、『耐光(耐候)インキ』をご存知ですか?

通常のインキよりも退色のスピードが遅いインキ
(M版、Y版のみ)の事で、日光が当たるような屋外でも
発色の良い状態を通常よりも長く保つ事を目的としたインキになります。

弊社のポスター印刷でも

<オフセット ポスター印刷 耐候性・耐水性ポスター>

からご注文する事が可能です。

耐候性・耐水性ポスターはこちら

さて、長年印刷業に携わっていながら、実際のところ、
『耐光インキの実力』を目の当たりにした事がなく、
お客様からの「どれだけ色が持つのか」という問いにも、
「環境にもよりますが、(おそらく)1ヶ月ぐらいは持ちます」という、
“知識”だけをお伝えしている状況でした。

そこで、
“知識”ではなく、
“実際に経験した事”をお客様にお伝えしたい!
と一念発起し、会社の外壁に『耐光インキ』のポスターを貼り
『耐光インキの実力』とやらを検証したのです。

色の退色具合を比較する為に、

・ユポ紙+耐光(耐候)インキを使用したポスター
・コート紙+通常のインキで印刷したA4チラシ

を並べ、昨年夏の猛暑の中、(2010年8月7日~8月28日の間)
屋外に掲示しました。

その結果は・・・・・

『耐光(耐候)インキ』はまさに、『耐光(耐候)インキ』でした!!!

通常合成1.jpg

通常のインキ、Y=イエローに関しては1週間で色が半減し、
2週間目でほぼ無色になりました・・・。

マゼンタも1ヵ月後には20%ほど色があせてしまいました。

また、紙も通常のコート紙でしたので
湿気と乾燥を繰り返したからでしょうか、
黄ばんだ上に、波を打ってバリバリした感じになりました。

耐光合成1.jpg

一方、『耐光(耐候)インキ』使用のポスターはわずかな色あせはあるものの

1ヶ月後もほとんど色はそのままでした!素晴らしい!

また紙も耐水性のある『ユポ』なので、波打つことなく
ほぼ、元の紙の雰囲気を保っています。

ちなみにシアン、ブラックに関しては1ヵ月後も
色は変わりませんでした。

やはり、屋外で使用のポスターには、『ユポ紙』+『耐光インキ』は必須のようです。

どうですか?ご理解いただけましたでしょうか・・・?

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