PP加工・マット仕上げと光沢仕上げの違い!印刷オプションを解説

「屋外に貼る大きな広告用ポスターを作成したい!」
このような方にはPP加工がおすすめです。
PPとはポリプロピレンのことで、PP加工はプラスチックフィルムを使い、印刷物の強度と耐水性を高めています。

今回は『印刷で使われるPP加工・マット仕上げと光沢仕上げ』について解説します。

■PP加工とは

PP加工とは、素材の上に薄めのポリプロピレンフィルムを接着剤で圧着させる加工法です。
プラスチックフィルムを張り付けることで印刷物の表面が摩擦や劣化によって傷つきにくく、また、水を弾くようになります。

単行本の表紙にしばしば光沢が見られますが、このような本の表紙にはPP加工が使われています。

■マット仕上げと光沢仕上げ

PP加工にはマット仕上げと光沢仕上げ(グロス仕上げ)があります。
マット仕上げでは照明や太陽を反射しにくいフィルムを貼り付けるのに対し、光沢仕上げでは光沢と艶が強いフィルムを貼り付けます。

光沢仕上げにより、印刷物に写真のような色合い・鮮やかさ・光沢を持たせ、特別感を演出できるようになります。

光沢仕上げが使われている身近な例にポイントカードなどがあります。

それに対し、読みやすさ重視で光沢のいらない屋内ポスターや年賀状などにマット仕上げは使われています。

■PC加工とは

PP加工と混合されやすい加工方法にPC加工があります。
PCとはプレスコートの略で、PC加工とはアクリル樹脂やニスを印刷用紙表面に塗布し、熱と圧力で圧着させてコーティングする加工方法です。

■PP加工とPC加工の比較

PP加工とPC加工はどちらも用紙表面をコーティングする加工ですが、PP加工が「貼る」コーティングであったのに対し、PC加工は「塗る」コーティング方法です。

フィルムを貼り付けるPP加工はよほどのことがない限り、コーティングされていない箇所ができることはありませんが、PC加工であれば塗料の劣化により局所的にコーティングが剥がれることがあります。
強度、耐候性共にPC加工よりもPP加工の方が優れています。

以上が、『印刷で使われるPP加工とマット仕上げと光沢仕上げ』についての解説でした。
PP加工の中でも、用途に応じてマット仕上げと光沢仕上げを使い分けると良いということをお分かりいただけたでしょうか。

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