「クリアファイルや同人誌の印刷を依頼する時に知っておくべきこととは?」
近年では、デザイン・イラスト作成は手書きではなくパソコンで行うようになりました。
今回は『印刷会社に依頼時の入稿形式・データ形式・PDF入稿とは』について解説します。
■印刷物の入稿形式
印刷物のデータの入稿形式には一般的に以下のような形式があります。
1.「手渡し」
店頭に立ち寄り、USBやCD等の外部保存ディスクを手渡しできます。
2.「郵送」
外部記録メディアは郵送することが可能です。
3.「メール添付」
電子メールでの入稿です。
ただし、メールソフトには3MBや5MBなど添付できる限界データ容量が定められており、送受信できない場合があります。
4.「ホームページ・WEB」
ホームページからデータを入稿できる会社が増えています。
他の入稿方法と異なり、ホームページやネット上のソフトによって即時にデータの校正を行ってくれる場合もあります。
■入稿のデータ形式
入稿データ形式は大きくAdobeソフト系、Microsoft Officeソフト系、PDFの三種類に分けられます。
Adobe系列のソフトウェアにはIllustrator、InDesign、Photoshop、Acrobatなどがあり、Microsoft Office系列のソフトウェアにはWord、Excel、PowerPoint、Publisherがあります。
また、PDFとは細かいフォントやスペースをデータ自体に埋め込むことで、編集するデバイスやソフトウェアを変えても均一の情報を表示できるように作成されたデータ形式の規格です。
■PDF入稿
PDF入稿とは、その名の通りPDFファイルでの入稿です。
PDF入稿には他のデータ形式と比べて以下のような利点があります。
・メリット1.「データ誤差がなくなる」
PDF形式のデータはAdobe Readerと呼ばれるソフトにより、OS・ソフトウェア・ソフトのバージョン等のパソコン環境に左右されずに作業できるので、作成者・印刷業者間のデータ誤差をなくせます。
・メリット2.「容量が小さい」
PDFファイルはAdobe系列やMicrosoft Office系列のソフトデータと比べて、データ容量が小さくなっています。
・メリット3.「セキュリティの設定が優れている」
PDFは、閲覧時のパスワード入力の設定、印刷の許可設定、テキストのコピー防止機能など、他のファイル形式と比べて圧倒的にセキュリティ対策がしやすいようになっています。
以上が、『印刷会社に依頼時の入稿形式・データ形式・PDF入稿とは』についての解説でした。
近年では、印刷物の入稿形式が多様になっているので、自分にとって一番やりやすいと思う方法で入稿すると良いですね。
参考にしていただけると幸いです。