クリアファイルの印刷を考えている方に箔押しについてご紹介します

箔押し印刷についてご存知の方はいらっしゃいますか。
恐らくほとんどの人がご存知ないかと思います。
しかし、印刷を検討している方は知識として知っておくと損はしません。
そこで今回は、箔押し印刷についてご紹介します。

□箔押し印刷とは

箔押し印刷とは、ホットスタンプと言われる特殊印刷技術のことを指しています。
箔は金属を平く延ばしたもので、金箔やアルミ箔が想像しやすいでしょう。
昔は接着剤で図柄や文字を描いて、その上に金箔やアルミ箔をくっつけることで箔押し印刷を行っていました。

現在は、印刷技術も進歩しており、直接箔を貼り付ける技法はあまり使用しません。
しかし、箔押し印刷でしか表現できない魅力もあるので一度検討してみてください。

箔押し印刷は、紙の上に皮膜を接着することで実現しています。
紙の表面に顔料をつけるだけでなく、皮膜をのせることで紙色や紙の質感に影響されないはっきりとした印刷表現ができるでしょう。

また、現在では多重構造のフィルムを紙に載せて、上から圧力をかけると同時に熱を加え、圧着させる方法がよく用いられています。
そして、この方法では様々な種類の紙やプラスチック、ビニール、皮を加工できます。
クリアファイルへの印刷もできるでしょう。

箔押し印刷には箔を加圧して、くっつけるために版が使われており、重要な役割を担っています。
版には、腐食版、彫刻版、ラバー版の三種類があります。
以下でそれぞれについて確認してきましょう。

まず腐食版は、亜鉛やマグネシウム、銅などの板に酸などを使用して腐食させて作成する版です。
こちらは作成に時間がかからず、費用もそこまでかかりません。
しかし、版の堀が浅いので厚い用紙などのクッション性のあるものを箔押しすることはおすすめできません。

次に、彫刻版は真鍮や銅などの板を手作業で刻印して作成したもののことです。
手作業で刻印するので、細かい文字や繊細な図柄を表現したい場合にはおすすめです。
しかし、手作業で行っていくので作成には少し時間がかかり、図柄や文字が複雑になればなるほどコストもかかってしまうので注意しましょう。

□箔押し印刷の注意点とは

箔押し印刷にもいくつか注意点があるのでしっかり押さえておきましょう。

箔の再現箔押しは、細かい柄やトーン、白抜きなどの表現にはあまり向いていません。
そのため、箔の再現箔押しの場合には、線の太さや隙間は最低でも0.5ミリメートルは確保してください。
それ以下の場合には、再現できない可能性があるので注意しましょう。

また、箔の範囲箔押しは範囲によって金額が変動します。
そのため、箔の範囲を必ず確かめてから作成しましょう。

□まとめ

今回は箔押し印刷についてご紹介しました。
箔押し印刷でしか表現できない魅力があるので、おすすめです。
箔押し印刷を一度検討してみてはいかがでしょうか。

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