抗菌印刷の需要が上昇中!認定マークについて紹介します

「抗菌印刷って言葉を最近聞き始めたけれど、どういった意味だろう。」と疑問を抱いている方はいらっしゃいませんか。
抗菌印刷は抗菌効果が高い衛生的な印刷方法ですが、内容を詳しく知っている方は少ないでしょう。
そこで今回は、抗菌印刷の活用事例やどういった基準があるのかなどを紹介します。

□抗菌と抗ウイルスとの違いについて

抗菌と抗ウイルスは似たような言葉であり、同じ意味と捉えている方もいますが、違いがあります。
その違いは細菌とウイルスについて知るとわかりやすくなるでしょう。

細菌とは、細胞の中でも細胞核を持たない原核生物であり、細胞分裂によって増殖します。
病原体はブドウ球菌や大腸菌などがあり、結核や破傷風などの感染症を引き起こします。

それに対し、ウイルスは無生物と呼ばれ、細胞を持っておらず、自己増殖しません。
人の細胞の中に入って初めて、増殖を起こします。
病原体はノロウイルスやインフルエンザウイルスなどがあり、感染症胃腸炎やインフルエンザを引き起こします。

こういった違いの他にも大きさや構造などに違いがあり、どちらも微生物に分類されますが、まったく違うものです。
そのため、細菌に効く抗菌薬をウイルスによる病気に使用しても効きません。
しかし、細菌が病原体の病気も多くあり、抗菌加工は健康維持のために有効な対策の1つと言えるでしょう。

細菌とウイルスの違いが分かったところで、続いては抗菌と抗ウイルスの違いを紹介します。

抗菌の目的は「製品の表面における細菌の増殖を防ぐ」ことです。
細菌は増殖するためそれを防げば良いのですが、ウイルスは元々生きていないため、死ぬという概念がありません。
そのため、抗ウイルスの目的は「ウイルスの外部組織にある機能の不活性化」です。

また、抗菌と似た言葉で殺菌や滅菌などがあり、それらと混同する方もいるでしょう。
滅菌は微生物を完全に死滅させること、殺菌は細菌やウイルスを死滅させること、消毒は病原性のある微生物を除去すること、除菌は細菌を減らすことです。
抗菌とは違う意味で使われているため、間違って使用しないようにしましょう。

□抗菌印刷の活用事例について

続いては、抗菌印刷がどこで使用されているのかについて紹介します。
活用範囲は医療や福祉、飲食、理容、文具などあらゆる分野があります。
抗菌印刷は抗菌作用だけでなく、防臭・防虫・防カビにも効果を発揮することが幅広い分野で使われる理由でしょう。
抗菌印刷されているのか知るには、この後に説明するS I A A特許番号が表示されているかを確認するとわかります。

抗菌印刷が様々な場面で使用されていることがわかっても、まだ信用できない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、抗菌印刷に使用する抗菌剤はいくつかの安全試験を突破しているため、信用して良いです。
その安全試験の中には「飲み込んだ時の有毒性の有無」「長く触れたときに炎症が発生するか」などがあります。

□S I A Aについて

先ほど少し触れたS I A Aについて解説します。
これは英語の名前の頭文字を取ったもので、抗菌製品技術協議会の略称です。
組織は抗菌剤・防カビ加工製品のメーカーや抗菌試験機関などが集まって形成されました。

そして、S I A Aの目的は「適正で安心して使用できる抗菌や防カビの加工製品の普及」です。
その目的を達成するために、消費者や専門家から幅広い知識を得て、抗菌加工製品に必要な安全性のルールを作り、そのルールに則っている製品かどうかを見極めています。

そこで認められた製品にはS I A Aマークが表示されます。
そのため、このマークは「品質と安全性に関する情報開示マーク」であり、会員がガイドラインへの適合を自己責任で認証する「自己認証を表明するマーク」と言えるでしょう。
現在では、その表示方法の運用はしっかり管理されており、常に厳しい市場監視が行われています。

S I A Aに認められるためには、3つの基準があり、そのすべてを満たさなければマークの表示ができません。
その3つとは「抗菌性」「安全性」「適切な表示」です。

1つ目の抗菌性のテストは、抗菌加工されていない製品と比較し、細菌の増殖割合を見て判断します。
その割合が100分の1以下であり、持続性試験後もその割合が保たれていなければ合格できません。

2つ目の安全性は、S I A Aが独自に定めた基準を突破しているかで判断します。
その基準は、飲み込んだときの有毒性を調べる「経口毒性」、長く触れたときの炎症を見る「皮膚への刺激性」、遺伝子への影響を確かめる「突然変異性」、アレルギーの有無を測る「皮膚感作性」の4つあり、それら全てを満たして安全性のテストに合格します。

3つめの適切な表示は、抗菌剤の種類や加工部位を明確にしているかで判断されます。

□まとめ

今回は、抗菌印刷されたものに表示されている認定マークや活用事例などを紹介しました。
現在では幅広い分野で使用され、広がっている抗菌印刷について知れたかと思います。
認定マークを表示するためには厳しい試験を突破する必要があるため、表示されているものは安心して使用できるでしょう。