皆さんは、最近多くの企業がSDGsに取り組んでいることをご存知ですか。
取り組んでいること自体は知っていても、なぜ取り組んでいるのかについて、実際どのような取り組みをしているかについては分からない方が多いと思います。
そこで今回は、企業がSDGsに取り組む意義と、企業の具体的な取り組み内容について解説します。
□企業がSDGsに取り組む意義とは
2017年11月、約1,400社の企業が入会している一般社団法人日本経済団体連合会、いわゆる経団連により定められた「企業行動勲章」が改定されました。
企業行動勲章とは、経団連会員企業が遵守、実践すべき事項が記載されており、制定されて以降企業の社会的責任への取り組みの基礎として位置づけられてきました。
今回の改定により、企業行動勲章のサブタイトルが、「社会の信頼と共感を得るために」から「持続可能な社会の実現のために」に変更され、内容もSDGsの目標達成を目指すものが盛り込まれました。
そのため、多くの企業がSDGsに注目し、目標達成に向けて取り組み始めたのです。
企業がSDGsに取り組む1番のメリットはやはり企業イメージの向上でしょう。
良いイメージを持たれている企業の商品は買われやすくなりますし、サービスも利用されやすくなるので、売上増加が見込めます。
また、企業イメージが良ければ、人材募集の際に求職者が集まりやすくなります。
これらの理由から、企業イメージを向上させるのは重要なのです。
今、徐々にSDGsの意味や重要さが人々の中に浸透し始めており、SDGsに積極的に取り組んでいる企業に対して良いイメージを持つ人が増えてきています。
そのため、企業イメージを向上させたいのであればSDGsに取り組むべきだと言えます。
その他のメリットとしては、社会課題への貢献や生存戦略になること、事業機会が創出されることなどが挙げられます。
□具体的な企業の取り組みとは
*教育に関する取り組み
パナソニックでは、教育、医療、経済、安全などの課題の解決に貢献するために「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を行ってきました。
このプロジェクトは、無電化地域に明かりを届け、機会を創出することを目標としています。
*ジェンダーに関する取り組み
エスビー食品では、多様な人材の採用や育成、登用を目指し、「S&Bポジティブアクション」と命名されたプロジェクトにおいて、女性の採用数や管理職登用数についての具体的な数値目標を定めました。
*水、衛生に関する取り組み
明治グループでは、軽井沢工場のチーズラインにおいて、チーズ原料を冷却する熱交換器に使用する井戸水の再利用を始めました。
この取り組みにより、年間の水使用量を約16,000立方メートル削減できました。
□まとめ
今回は、企業がSDGsに取り組む意義と、企業の具体的な取り組み内容について解説しました。
今回解説した企業の取り組み以外にも、数多くの企業がSDGsに取り組んでいるので、今回の記事で興味を持ってくださった方はぜひ調べてみてくださいね。