SDGsを実現するための街づくり事例

SDGsは2015年から始まり、環境、社会、経済に関連する課題を解決することを目指しています。
そこで今回はその目標の中でも11に掲げられている「SDGs11 住み続けられるまちづくりを」について事例とともに紹介していきます。
企業で取り組める街づくりの方法について知りたい方は必見です。

□SDGsが掲げる街づくりとは

SDGsの目標11は、「住み続けられるまちづくり」を実現することを目指しています。この目標は、誰もが安全で快適に生活し続けられるように、気候変動や社会課題に適応したレジリエントな都市を創り出すことを目指しています。

「レジリエント」とは、災害などの衝撃を受けても回復し、元の状態に戻る能力を指します。
持続可能な都市は、自然災害や社会的危機などにも対応し、迅速に住みやすい環境を取り戻せます。
世界中の都市は、「レジリエントな都市」の実現を目指して取り組んでいます。

日本を含め、世界的に都市部の人口が増加している状況です。
急速な人口増加に伴い、住宅不足や交通渋滞による大気汚染、ごみ処理などの課題がより深刻化し、根本的な解決策が求められます。

気候変動による気温上昇や大雨洪水などの災害が今後さらに過酷化すると予想されており、人口密集地である都市部は災害時に多くの犠牲者を出す可能性が懸念されています。
したがって、将来における危機に対応し、克服できるレジリエントなまちを築くことが緊急の課題となっています。

□企業の取り組み事例

SDGsの目標11達成を目指して世界が行っている取り組みを紹介します。

*パッシブハウス

「パッシブハウス」とは、ドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅基準を満たす家のことを指します。

この住宅は高い気密性と断熱性を備えており、太陽光発電や地熱発電などの再生可能エネルギーを活用するなど、省エネに対するさまざまな取り組みが行われています。
ベルギーのアッセという地域は、ヨーロッパでも人口密度が高く、多くの住宅が建っていますが、子どもたちが遊べる公共施設が不足しているという課題があります。

この課題に対応するため、建築会社BLAF Architectenは「パッシブハウス」というコンセプトを取り入れ、住宅の前にバスケットコートを設置したり、住宅の壁を巨大なキャンバスとして利用したりすることで、広々とした遊び場を提供しています。

*再生可能エネルギーの導入

ドイツの大手電機企業シーメンスとドイツ鉄道は協力し、水素をエネルギー源とする電車の試験運行をする計画を発表しました。
この試験運行は「H2goesRail」という名前で知られており、2024年から1年間にわたり、ドイツのバーデン・ビュルテンブルク州で行われます。

□まとめ

今回はその目標の中でも11に掲げられている「SDGs11 住み続けられるまちづくりを」について事例とともに紹介していきます。
SDGsの課題は現在、世界中で達成を目標としている課題なので、ぜひ日常の小さなことから取り組んでいっていただけると嬉しいです。

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