SDGsはなぜ2030年まで?期間が決まっている理由と日本での取り組み

持続可能な社会への関心は、日々高まり続けています。
特にSDGsという言葉は、多くの人々の間で共有され、多くの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、このSDGsがなぜ2030年までの期間に設定されているのか、その背景や意義については詳しく知らない方も多いかもしれません。
この記事では、SDGsの期間設定の意味と、日本における具体的な取り組みに焦点を当ててご紹介します。

□SDGsはなぜ2030年までと期間が決まっている?

SDGsの2030年という期間設定には、深い歴史的背景が存在します。
元々、SDGsはミレニアム開発目標(MDGs)の後継として設定されました。
MDGsは、2000年の国連ミレニアム・サミットで定められた8つの目標を掲げ、2015年を目標期限としていました。

しかし、2015年になってもすべての目標が達成されたわけではなく、新たな課題が浮上したのです。
これを受け、国際社会は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として新たな目標を設定し、それがSDGsとして発表されました。
この2030年という年は、新しい目標を設定し、それを達成するための国際社会共通の期限として選ばれたのです。

□日本のSDGsの取り組み

日本では、SDGsに対する具体的な取り組みが数多く実施されています。
特に目を引くのが、持続可能な資源利用と地域コミュニティの強化に関するプロジェクトです。

*ペットボトルの水平リサイクル

東京都東大和市における革新的な取り組みとして、「ボトルtoボトル」プロジェクトが注目されています。
このプロジェクトは、ペットボトルを単にリサイクルするのではなく、原料化して新たなペットボトルを作り出す取り組みです。

これは、従来のリサイクルが一時的な利用にとどまることが多い中で、資源の完全循環型利用を目指す先進的な試みといえます。
市内のセブンイレブン全店に設置された自動回収機を通じて、回収されたペットボトルはすべて新しいボトルに生まれ変わります。

*中学校に防災部を設置

もう1つの注目すべき取り組みは、東京都荒川区での「防災部」の設立です。
この地域には、地震危険度が非常に高いエリアが多く存在し、それに対処するために中学生を対象に防災教育を推進しています。
区立中学校10校すべてに設立された防災部では、学生たちが災害時のリーダーとしての役割を学び、地域の安全と連携を強化するための訓練に参加しています。

この取り組みは、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に対応する動きとしても位置づけられ、持続可能なコミュニティの構築を目指しています。

□まとめ

SDGsの2030年という期間設定は、歴史的な背景と国際社会の共通の目標を反映した的確なものです。
そして、日本においても、この目標に対してさまざまな形で取り組みが行われており、私たち1人ひとりがその一部となれます。
SDGsの理解を深め、持続可能な社会の実現にぜひ参加しましょう。

 

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