クリアファイルの印刷で用いられる白打ち。その必要性をご紹介!

クリアファイルなどのアクリル素材のものに印刷を施すとき、
「白打ちはされますか?」
と聞かれたことがある方がいらっしゃると思います。

白打ちと言われても一体何なのかよくわからないし、そもそも絶対に必要なものなのかもわからないですよね。
今回は、白打ちの必要性についてご紹介します。

〇白打ちとは

白打ちとは、透明な素材や色の濃い素材を印刷するときに、一度白いインクを塗ってから再度その上にデザインを印刷することで発色をよくする方法です。

みなさんがご家庭で使用されているプリンターは、白い紙にインクを塗布し、印刷する形式のため、白いインクでの印刷は行わないものです。
白い紙が下地になるため、白を印刷しなくても白が下地色のため発色に影響を与えません。

しかし、アクリル板は多くが透明で、色付きのアクリルもありますが、透明がかっているものがほとんどです。
そうしたものにご家庭の印刷機で印刷をかけると、透明部分は透明のまま印刷されてしまうことになります。

白打ちとはそういったことに対して白を印刷することで発色をよく見せる手法です。

〇白打ちの必要性

白打ちを必要とするものは大きく分けて3種類存在します。

・カラー写真やイラストを入れる場合

白い下地をベースに多色刷りを行う場合、イラストや写真の白色の部分は下地の白で賄う場合が多いです。
そのため白打ちをしておかないと、透明の製品ではその部分が透明で表現されてしまいます。

そのため、カラーで印刷を考えている場合は、基本的に白打ちは必須となってきます。

・書類を透けさせたくない場合

クリアファイルなどを印刷するカラーインクのほとんどは透明インキと呼ばれるもので、印刷を施したとしても、透明に透けてしまいます。

しかし、白打ちで用いる白のインクは不透明インキと呼ばれるものを使用しており、白打ちをすることで、デザインを透過させずに印刷することができます。
そのため、白打ちを全体に施すことによって書類の透過を防ぐことが出来ます。

・白ベースでデザインをする場合

白色をデザインのベースで使用する場合は、必ず白打ちをする必要があります。
クリアファイルは透明のため、白打ちをしないと白を表現することはできません。

◯最後に

クリアファイルの印刷を考えている方はたくさんいらっしゃると思います。
このように用途やデザインに応じて、白打ちが必要かどうかは変わってきます。
カラーデザインのもの、書類の透過を防ぐもの、白ベースでデザインしたい場合などは必ずと言っていいほど白打ちが必要となります。

クリアファイルの印刷をお考えの方は、ぜひこちらの記事をご参考いただければ幸いです。

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