イラストレーターのバージョンは最新ですか?違いによって生じる印刷トラブルを解説します。

「イラレのバージョンが違うことで何が起きるのか」
「最新のものじゃないと、どんな障害があるの?」
こういった疑問をお持ちの方は、いらっしゃいませんか?
illustorator(通称イラレ)は、世界で最も使われているグラフィックソフトで、今までに何度もアップデートがされているため、バージョンは様々です。
そこで今回は、そういった疑問をお持ちの方に向けて、「バージョンの違いによって生じるトラブル」について、ご紹介します。

 

□バージョンはCS以降ですか?

イラレは、約20年前にアドビ社によって、フォント作成ソフトとして開発されました。
この20年間で、何度もアップデートされているため、バージョンの数は多岐にわたります。
現在では、「CC」が最新モデルです。
イラレは、CS以前とCS以降で大幅に変わっているため、気を付けましょう。
イラレの場合、バージョンが古いと、CSのデータは無条件で開けません。
特に、「透明機能」や「ドロップシャドウ」などの機能は、9以降に追加されました。
そのため、「別名保存」で8に落とす際は、「分割」処理を適切に行いましょう。

 

□起こりうる障害の3パターン

イラレには新旧のバージョンの違いがあることが、ご理解いただけたと思います。
では、実際にトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?

 

*旧タイプで新バージョンを開いたとき

新バージョンのデータを旧タイプのソフトで開いたときは、ほとんどが「データが開かない」ケースになります。
もしデータが開いたとしても、旧タイプでは、新バージョンで追加された機能が再現できず、デザインは大幅に変わってしまいます。
こういった不具合が生じないよう、常に最新バージョンを使用することをおすすめします。

 

*新バージョンで旧タイプを開いたとき

旧タイプを新バージョンで開く場合、一見大丈夫そうにみえますよね。
しかし、旧タイプのデータを新しいソフトで開いたときは、機能の違いによって、データの形が大幅に変わってしまうケースも少なくありません。
このケースは油断してしまう方も多いため、注意しましょう。

 

*新バージョンを旧タイプに変換するとき

例外はありますが、新しいソフトのデータを、旧タイプのデータ形式に変換することも
できます。
やり方は、「名前を変えて保存」する際に、旧タイプでも開けるデータ形式を選択することで変換することができます。
これにより、最新バージョンで作られたデータも、旧タイプで開くことができるようになります。
しかし注意すべき点は、最新バージョンの機能の中には、旧タイプに備わっていないものもあります。
そのため、最新の機能で作られた部分は、旧タイプ形式に変換した場合、デザインが変わることや、最悪の場合データが消えてしまうことがあるため、気を付けましょう。

 

□まとめ

今回は、「バージョンの違いによって起こりうる障害」について、ご紹介しました。
印刷会社では、それぞれのバージョンに対応している場合が多いです。
そのため、印刷会社にデータを入稿する際は、ソフトの名称だけでなく、事前にどのバージョンを使っているかを伝えるようにしましょう。
しかし、旧タイプで作成されたデータは、トラブルが起こりやすいため、できるだけ最新バージョンを使用することをおすすめします。
また、印刷屋さんドットコムでは、お電話で納得がいくまで対応させていただいています。
お気軽にご相談ください。

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