近年、SDGsという言葉をよく聞くと思います。
持続可能な開発目標という意味ですが、目標達成は簡単なことではありません。
そこで今回は、SDGsの現状の問題点と、SDGsの課題や問題を解決するためにできることについて紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□SDGsの現状の問題点とは?
世界全体で目標達成に向けて取り組みが行われているSDGsですが、現状3つの問題点を抱えています。
1つ目は、理解度が低いことです。
そもそも、日本におけるSDGsに対しての理解度が低いという問題があります。
世界フォーラムの行った調査によると、日本人の47パーセントが「SDGsを聞いたことがある」と答えており、一見するとそれなりの認知度を有していると思われます。
しかし、世界平均の74パーセントと比較するとかなり低いことが分かります。
現在は、義務教育で取り扱われ始めたこともあり、若者を中心に理解度の低さは改善されつつあります。
2つ目は、テーマが壮大なため個人での解決は不可能なことです。
SDGsは「誰一人取り残さない」という理念を掲げています。
しかし、誰一人というのは現実的に考えると非常に難しいものがあります。
あまりにも現実離れした目標は、個人の取り組みだけでは解決できず、たくさんの人の協力が必要になりますが、理想止まりになる可能性も十分にあります。
3つ目は、数値の妥当性です。
SDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されています。
そして、ターゲットには、目標達成のラインを具体的な数値で設定されています。
しかし、現在はこの数値の妥当性について疑問視されています。
例えば、「目標1の貧困をなくそう」では、2030年までに1日1.25ドル未満で生活する人々の貧困を解決するというターゲットが設定されています。
しかし、1日1.26ドルで生活する人々はどうするのかという意見もあるのです。
□SDGsの課題や問題を解決するためにできることをご紹介!
1つ目は、即時的な効果ではなく、将来的な投資と考えることです。
上述したように、壮大なテーマはすぐには達成されることはありません。
レジ袋の有料化は、プラスチックゴミ自体の削減よりも、消費者の意識改革を目的としています。
このように、SDGへの取り組みは意識改革、つまり将来的な投資と考えることが大切です。
2つ目は、他の目標にも目を向けることです。
1つの目標に注力していると、矛盾が生じてしまうことがあります。
そのため、17ある他の目標にも目を向けることが大切です。
□まとめ
今回は、SDGsの問題点と、SDGsの課題や問題を解決するためにできることについて紹介しました。
現状、SDGsには、理解度の低さやテーマの壮大さ、数値の妥当性が問題となっています。
私たちにもできることはあるので、将来への投資と考えSDGsに取り組むと良いでしょう。