型抜き印刷のデザインデータ作成時の注意点についてご紹介します!

型抜き印刷と言われても、どのような印刷方法かわからないですよね。
型抜き印刷とは、デザインの形に合わせて印刷物を切り抜く加工をする印刷方法です。
型抜き加工時にずれが発生する場合があるため、注意が必要です。
今回は、型抜き印刷のデザインデータ作成時の注意点について紹介します。

□加工時のズレを考慮する

型抜き印刷でデザインデータを作成する際に必要なものは、型抜きをするための指標となる仕上がり線です。
仕上がり線は、デザインを1周り大きく縁取るように書きます。
加工時に、型抜きラインから約1ミリメートルから1.5ミリメートルのズレが発生するため、約3ミリメートルのズレを考慮してデザインを作成するのと良いでしょう。
実際にズレが発生する可能性がある事例とその対策方法をご紹介します。

*周りに白地ができる

データを提出する時に、仕上がり線のギリギリまで背景色が塗られている場合があります。
それは、余白が全くない状態だと言えるでしょう。
この場合、型抜き時にズレが発生すると、出来上がったものの周りに白地ができてしまいます。
仕上がり線の外側に3ミリメートルほど塗り足しを行っておくことで、ズレがわかりにくくなるでしょう。
白い縁取りの場合は、この問題は気にしなくて大丈夫です。

*文字切れが起こる

仕上がり線近くに文字があると、ズレが発生した場合、文字が切れてしまうかもしれません。
ロゴや会社名が切れてしまっては宣伝効果に影響が出ます。
必ず、文字は仕上がり線の約3ミリメートル内側に配置しましょう。

□色やフォントに注意する

印刷デザインデータの色に注意しないと、仕上がりが全く予想と異なったものになってしまいます。
画面で表示する時に使用される色と印刷で使用される色が異なるのをご存知でしょうか。
テレビやパソコンといった画面で表示する時には、赤、青、緑の3色が使用されます。
一方で、印刷で使用されるのは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色です。

この2つはそれぞれの頭文字を取って、RGBカラー、CMYKカラーと呼ばれています。
デザインデータをデザイン制作ソフトで作成する際には、RGBカラーの設定になっているでしょう。
そのため、CMYKカラーの設定にする必要があります。

また、文字をアウトライン化することも大切でしょう。
例えば、データで使用した文字のフォントが、データを開いたパソコンで登録されていない場合、フォントが変化してしまいます。
気に入ったフォントを使用していたのに、仕上がり時に変わっていたら嫌ですよね。
文字のアウトライン化、つまり文字を図形化することでフォントが変わってしまうのを防げるでしょう。

□まとめ

今回は、型抜き印刷のデザインデータ作成時の注意点について紹介しました。
せっかく作ったデザインが仕上がりと変わらないように、仕上がり線や色、フォントには注意した方が良いでしょう。
印刷予定のあるデザインデータを作成したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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