SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」への取り組み事例を紹介します!

SDGsには、持続可能な社会を実現するための17個の目標がありますが、そのうちの1つに「人や国の不平等をなくそう」という目標があります。
世界には差別や格差が今でも数多く存在しています。
世界の不平等をなくすために、どういった活動が行われているのか、今回はその取り組み事例をご紹介します。
 

□SDGs.10「人や国の不平等をなくそう」とは

 
SDGsの17個の目標の中の10個目である「人や国の不平等をなくそう」は、「各国内および各国間の不平等の是正」をテーマとしています。
 

*国と国の間で起きている不平等

 
現在世界では、大きな所得格差があり、世界の富裕層の10%が世界の総所得額の約40%を占めていると言われています。
現在の金融や経済は、システム上、多くの資産を持つ富裕層に有利に働き、経済格差を是正するどころか格差を広げる方向に作用しています。
個人レベルだけでなく、国家間においても、開発途上国は先進国に対して対等に貿易をすることが難しい現状があり、豊かな国はますます豊かに、貧しい国は貧しいままという事態になっています。
 

*国内での不平等

 
日本にいると気づきにくい課題ではありますが、世界には同じ国に住んでいるのに、性別や人種などさまざまな理由で、就労や教育の機会に不平等が生じている国が存在します。
グローバル化や政府の規制緩和政策は、富裕層には恩恵がありますが、貧困層にはほとんど恩恵がなく、経済格差は広がる一方です。
インドや中国ではこれが大きな問題となっています。
 

□日本での解決に向けた取り組み事例

 
日本ではこの課題を解決するためにどのような取り組みが行われているかご存知でしょうか。
 
株式会社ウェーブでは、従業員にコンプライアンス研修の機会を提供している他、育児休暇や時短制度などの育児対応、介護に対する対応、障害者雇用、外国籍社員の採用など幅広い活動を行なっています。
また、クラウドクレジット株式会社では、低所得者や貧しい人々に対して融資を行なっている「マイクロファイナンス機関」への融資を行なっています。
 
自治体レベルでは、神奈川県が、京浜急行電鉄株式会社と連携して、駅構内の券売機や改札口、停車車両を使ったフィールドワークや意見交換といった活動を行う「共に生きるプロジェクト」を開催しました。
神奈川県相模原市は、特に積極的にSDGsに取り組む自治体のひとつで、「エシカル消費(人や社会、地球環境、地域に配慮した消費活動)」を推奨しています。
 
NPO法人シニアライフセラピー研究所では、介護保険部門で居宅介護や訪問介護、デイサービスを展開したり、障害福祉部門で定着支援、就労支援としてカフェやパン屋の運営を行なっています。
 

□まとめ

 
ご紹介したように、SDGsの中の一つの目標だけでもこれだけ多くの活動が行われています。
世界中に蔓延る不平等に対して、企業、自治体といった身近なところから、NPO法人などの大きな組織まで、目標達成に向けた活動があらゆる角度から行われているのです。

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