近年日本では、「SDGs」という言葉をよく聞くようになりました。
しかし、そのSDGsとは実際どのようなものなのか正しく理解できている方は多くないでしょう。
そこで今回は、日本の取り組みを含めながらSDGsについて詳しく解説します。
□SDGsについて詳しく解説します!
SDGsとは、日本語では持続可能な開発目標と言います。
ここには、貧困や格差、気候変動による影響など、世界で発生している多くの問題を解決して、全ての人にとってより良い世界をつくるための目標が定められています。
ここで言うより良い世界とは、すべての国や地域の人々が世代を超えて誰ひとり取り残されることなく尊重される世界のことを指しています。
2015年に行われた「国連持続可能な開発に関するサミット」で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。
このアジェンダの中に、SDGsの目標が定められているのです。
そして、この目標を2030年までに達成することを目指して、世界では2016年から取り組みが始まっています。
2020年時点で日本のSDGs達成度は18位で、ヨーロッパ諸国に比べると低い順位です。
目標4の「質の高い教育をみんなに」や目標9の「産業と技術革新の基盤をつくろう」などは達成されているものの、目標1の「貧困をなくそう」といったような目標については重要な課題が残っているとされています。
□日本での取り組み
日本では、2016年に第1回の「持続可能な開発目標推進本部会合」が開催されました。
この会合はその後も行われており、第2回ではSDGs関連に多額の支援や30億ドルの取り組みを行うと発表しました。
日本における取り組みの例としてあげられるのは、経団連の行動企業憲章の改定です。
その中ではSociety5.0というコンセプトのもと、SDGsに対して真剣に取り組むという内容が述べられています。
日本の経済において影響力の強い経団連がビジネスの力を使ってSDGsを実現しようとしていることから、SDGsの可能性が感じられます。
これまで企業はお金を儲けて、そこから余ったお金で社会に良いことをしようという発想が一般的でした。
しかしこれからは、利益を出しながらSDGsの目標を達成して同時に世界を良い方向に変えていこうとする姿勢が求められるのです。
□まとめ
今回は、SDGsの概要や日本の取り組みについて解説しました。
これまで言葉しか知らなかった方も、その内容について理解を深められたはずです。
記事に関して何か気になることやわからないことがある方は、当社までお気軽にご相談ください。