1枚しかいらないんだけど・・・

またコスト削減による低価格を同時に実現しています。
1枚しかいらないんだけど・・・
今回は加工現場を探検します。
印刷された印刷物を製品(商品)にする現場! それが加工現場です。
そこで一番活躍するのが、断裁機といわれる機械です。
チラシなど様々な印刷物はJIS規格にのっとってA4サイズやB5サイズなどお客様の希望のサイズに仕上げることになります。(お客様の指定で変形サイズの場合もありますね)
その際に紙をカットする作業が必要になってきます。
一般事務でのカッターやハサミが進化して、何枚かを挟んでカッターを引くだけでカットするペーパーカッターがありますよね。
それが更に進化して、強力になった機械と思ってもらえばいいです。
ただ、違うのはカッターの刃というイメージではなく、物凄く大きな包丁の刃が落ちてくるというイメージです。
突然なんですが紙って1枚だけ持つと、軽いイメージですよね。折り紙では紙飛行機で飛ぶぐらいですから・・・
でも、わたしの感覚では紙って重いイメージです。作業などで扱っている量や大きさが違うからでしょうね。
紙を何枚も重ねると物凄く重くて、物凄く強くて硬いものに変わります。
考えてみれば、雑誌の状態を引き裂くことは難しいですよね・・・
つまり何百枚も重なった強靭な紙を切るには、機械もそれに耐えられる強い歯と馬力がないとダメなんです。
断裁機には多くの紙を切るという役割と、何ミリで切るのか?ということに対応するための定規的な役割を持っています。
A4サイズなら297*210mmに正確にカットしないといけないですよね! 毎回定規で測っていたら大変な話しですので、断裁機がもっているコンピュータで、数値を入力すればガイドが動くという仕組みです。
すごく簡単に説明していますが、紙を切るだけなら意外と誰でも出来たりするんですが、スタッフの教育で一番難しいのが・・・
1)用紙を切る順番の知識・・・これが理解できないと最後でどこをきれば良いのか分からなくなるんです。
2)紙を揃える技術・・・これが出来ないと仕上りがガタガタになったりします。
この2つです。 この知識と技術を伝えるのが難しくて・・・(汗)
最近はコンピュータが発達して断裁順を指示してくれたり、全自動で断裁するようになってきたりしていますので、本当にすごい時代になったもんです。
今の季節、そしてこれからの季節、特に活躍する”マスク”!
さて、今回は印刷機をコントロールする場所を紹介します。
これまで印刷機や刷版、インキなど印刷に必要な要素をお伝えしてきたけど、今回はそれらをつかってオペレーターがどうやって商品(印刷物)をつくっていくかという場所です。
今では当たり前になっているオペレーションスタンド(コントロールパネル)ですが、一昔前では、そんなにデジタル化が進んでいなかったので、全てが手動と目視と感覚ですべてが行われていたといっても過言ではありません。
そんな時代を少しは経験した私としては、なんて楽になったんだ・・・と、最近の印刷を見るたびに思ってしまいます。
さて、印刷オペレーターの印刷技術を語る上で重要なことといえば、
1)見当合わせ(カラーであればC・M・Y・Kの4色)と表裏の見当合わせ(用紙の表と裏の印刷位置の精度)
2)濃度のコントロール(狙った濃度に一定して印刷できるか!)
3)汚れやキズなど印刷不良をどこまで無くせるか!
4)どこまで綺麗な印刷物をつくれるか(網点のシャープさ・ベタがしっかりのっているかなど)
5)刷のコントロールとスピードを並行して行えるか
6)印刷のトラブルをいかに早く気付けるか
7)印刷機の調整をどこまでしっかりできているか
などでしょうか・・・(個人的な見解がかなり多いですが・・・)
といことで印刷のコントロールする操縦桿のような場所が、このオペレーションスタンドということです。
簡単に印刷の流れをいうと、版をはめて、用紙をセットして、給紙して、用紙に印刷された現物を見て、見当を合わせるというのが、最初ですね。
4色の見当にズレがあるときは、どうやって合わせるのか?というと、オペレーションスタンドのデジタルパネルで、版の位置を変えるんですよ。
ずれているユニットにいって、調整をする必要はなし!(一昔前は違ったんですけどね)
さらには濃度のコントロールもここで行います。
印刷の重要な要素である水のコントロールもここで行います。
すごいですよね。つまりオペレーターは印刷する時の大半は、このオペレーションスタンドにいることになるんです。
だけど・・ このようにデジタル化が進んで、楽になるとヒトの技術が落ちていくのでは・・と本当に危惧しています。機械は楽をさせてくれるように進化していますが、判断するのはヒトですから!
きっとものづくりの真骨頂として、ヒトの技術・知識と機械の進化の共存が良い製品を生み出していくのかなとつくづく思います。
オンデマンド印刷に”卓上POP(三角柱)プリント”が新たに登場しました!
そもそも『UV』ってなに? ということですよね。
UV=ultraviolet(ウルトラバイオレット)=紫外線
よく紫外線カットのサングラスをUVカットといわれていますね。あれと一緒です。
そこで改めて、UVランプとは紫外線を放射するランプということです。
印刷にUV(紫外線)が関係あるのかということでいえば、女性でマニキュアをする方がいれば知っているかと思いますが、マニキュアを塗った後、乾燥させるのに機械に手を入れて乾燥させる装置はないですか?(私はマニキュアをしないので、そこは無知ですが・・・)
爪にマニキュアで印刷するということと紙にインキで印刷するというのは、素材(メディア)と着色するものが違うだけで、考え方と原理は一緒です。
ということで印刷のUVランプは用紙に印刷した後に用紙を搬送している最中に、UVランプで紫外線をあてインキを乾燥させているんです。
当然、ランプは熱くなりますし、球切れもします。
ランプを最大出力にしているときは、用紙が焦げるくらいまで、発熱するんですよ・・・
そんなUVランプを蛍光灯と考えるなら、近年は家庭でもLEDランプが普及していますね。
環境に配慮し、長時間・低電力ということから、今では信号など様々な場所で使われています。(この関連では国からの補助金もでてるくらいですから)
となると、当然、印刷もLEDを光源としたランプが開発されます。
印刷屋さんドットコムでは、LED-UVランプ型の印刷機も所持しております。
UV印刷の登場は、インキが乾かないという問題を解消させ納期(スピード)を格段に向上させました。更には、様々な素材にも印刷できるというメリットも生み出しました。
そこで印刷屋さんドットコムでは、特殊な素材への印刷としてPP(ポリプロピレン)が素材であるクリアファイル印刷が最大の特徴となっています。
是非、一度お試し下さい。
さて、UV印刷はUVランプがあれば出来るということではないです。
UV(紫外線)を当てれば乾燥するインキを使うことが絶対条件ですし、機械設備の環境も整える必要があります。また、オペレーターの技量も必要になってきます。
今後も様々な技術が投入される中で、私たちも必死についていき、お客様のためのサービスを提供できるよう頑張ってまいります。
行く年来る年・・・ 2015年ももう終わりとなります。
印刷業界も厳しい状況の中で、毎年のように激動の一年だったという印象でしょうか。
特にデジタル化が進み、紙媒体から離れつつある状況は今後ますます拍車がかかるという印象を感じさせる一年だった気がします。
そんな中、印刷屋さんドットコムでも新たな展開・サービスを来年は進めていくつもりです。
このブログでも、新サービスなどは紹介していくつもりですが、随時、ホームページをチェックして頂けると嬉しく思います。
『お客様のために何ができるか?』というキーワードは、もの凄く色んな角度から考えられます。
しかしながら、印刷屋さんドットコムの強みを活かしてという切り口をしっかりと考えれば、かなり絞ってサービスとして提供できると思っています。
来年度の印刷屋さんドットコムの動向に是非、注目してください!
まずは、今年一年、印刷屋さんドットコムを御支持頂きましたお客様、本当に有り難うございます。来年も引き続き宜しくお願い致します。
■□■□ 印刷で人と社会に貢献する ■□■□
本日は印刷機の周りをチェックしにきたよ。
印刷部門は印刷会社の製造ラインの主役となる場所です。そんな場所だからこそ、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)には心掛けたいものです。
印刷機のまわりには、色々な資材がおいてありますね。
インキや印刷に使用する刷版、色々な溶剤にウェスなど・・・
オペレーターは印刷機の周りを、動き回っていろいろなチェックをしていきます。
インキの補充や版をはめたり、外したり、給紙や排紙のセッティングを決めたりという印刷準備や本刷りでは濃度やキズなどのチェックなどの品質管理などの様々です。
印刷機は高速で回転しているので、様々な作業を行う中で、安全には十分配慮が必要です。
さあ、印刷機のまわりは色々あるけど、今回はインキまわりを紹介していくね。
インキはインキ缶からヘラを使って、補充します。
この作業が意外とコツがいります・・・
ただインキをとって、機械に入れるだけだろ!と思いがちですが、やってみると新人さんは結構手こずります。
あまり綺麗じゃないので、お見せしたくないのですが・・・(年末の大掃除で、気合を入れて綺麗にするつもりです!)
機械のインキが入っている場所をインキ壺といいます。最近は自動でインキを補充する装置もあるようですが、私はちょっと否定的です。
印刷のオペレーターはインキをヘラで触ることで、硬さや流動性などの状態を判断できます。そこは感覚的なモノかもしれませんが、オペレーターにとっては重要な技術だと私は思っています。
さて、分かりにくいかもしれませんが、インキ壺のところにカバーがついているのですが、これは印刷屋さんドットコムではLED UVインキを使用していることから、社内の紫外線が当たると、インキが硬化する恐れがあるからです。
硬化したインキで印刷することは無理なので、カバーで紫外線カットをしているというワケです。逆をいえば、紫外線に当たらなければ、いっこうに硬化しないということになります。
インキが固まっていないと、印刷トラブルのひとつでもある裏写りやブロッキングといった症状が出やすくなります。
そこで、登場するのがUVランプということです。
次回は、『UVランプ』について少し紹介します!
印刷工場探検隊!用紙についてのおまけ
つい先日、『いま、私が持っている、この紙は何㎏の紙なんだ?』という問い合わせを頂きました。用紙を選ぶ時のお話しを前回の探検の際にしましたが、用紙が包装されている状態の時は〇〇kgとラベルが貼ってあるから分かりますよね!
でも! お客様がこの紙は何kgの紙かなんて分かりにくいですよね・・・
イメージしてみて下さい。今、手元にある印刷物と同じものを作りたいときに、紙の厚みが分からず印刷会社さんに頼んで、違う厚みの用紙で出来上がるなんてことがないようにしたいですよね。(こういった所は、各印刷会社さんがフォローすべき所だと思いますが・・・)
話しを戻して、『この紙は何kgか?』を調べる方法は3つです。
1つ目は、職人さんが紙を触ると、これは90kgだ!と言い当てます。まさに経験と知識のなせる業ですね。でもこれはお客様には出来ないですね。
2つ目は、マイクロゲージで厚みを量るという方法です。用紙は1mm以下というのが当たり前ですよね。1mm以下の長さを計るゲージとして印刷屋さんが持っているものです。
でも、これもお客様が持っていることはあまりないですね。
3つ目の方法は、重さで判断するという方法です。
そもそも用紙は〇〇kgという標記ですから、重さという視点でいくのは間違っていません。でも・・・用紙の大きさで重さも変わる!(当たり前)
そこで、これから紹介する一覧を参考にしてみて下さい。用紙が上質紙であったり、特殊紙であったりでも変わるので、今回は印刷屋さんドットコムのメイン用紙であるコート紙を紹介しておきます。一度皆さんもお手元の用紙を量ってみてはいかがでしょう。
A4サイズ
コート 73kg 1枚あたり 約 5.0g
コート 90kg 1枚あたり 約 6.5g
コート110kg 1枚あたり 約 8.0g
コート135kg 1枚あたり 約 9.5g
A3サイズの場合は倍の重さで、A5サイズの場合は半分の重さだね!
B4サイズ
コート 73kg 1枚あたり 約 8.0g
コート 90kg 1枚あたり 約 9.5g
コート110kg 1枚あたり 約 12.0g
コート135kg 1枚あたり 約
14.5g
B3サイズの場合は倍の重さで、B5サイズの場合は半分の重さだね!
「丸い形に印刷したい!」