FMスクリーンとAMスクリーン

2007.2.22(木)はれ 印刷日和(^^)/
何年か前に、FMスクリーンという言葉がはやりました。「FMスクリーン?」と思う方もいらっしゃると思いますが、簡単に言えばCTPによる「アミ点の入れ方の違い」のことです。
一般的な印刷物は、階調をドットの大きさで表現する「AMスクリーン」で印刷されています。丸い点の集まりで濃度が表現されるので、濃度の高い所は点が大きく間隔が狭く、薄くなるにつれ点が小さく間隔が広くなり、薄い色見での表現や細い線などは難しくなるのです。
そこで、考え出されたのが「FMスクリーニング」だったのですが、
 ・ドットゲインのコントロールが難しい
 ・中間調がザラつき、平アミがきたない
などの理由から普及しませんでした。
私も一時期こだわってはみたのですが、ある日「ハタ」と気が付いたのです。果たして、お客様はそこまで望んでいるのだろうか・・?と。
 「FMスクリーニングの印刷物」と「AMスクリーニングの印刷物」。二つを比べて見れば、手に取ってよくよく見れば確かに違いを確認することはできますが、素人目に判断は難しいことでしょう。
 「それだけのためにあなたは高い印刷代を払えますか?」
オフセット印刷の技術水準を格段に向上させることになると期待された「FMスクリーニング」。行き着くところはどこなのかしら?

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今、中国は春節(旧正月)です

2007.2.21(水) はれ印刷日和(^^)/
今、中国はお正月でみなさんお休みらしいです。今年の春節(旧正月)は18日で、官庁や多くの企業は24日まで連休となっているそう。
 中国の2006年社会消費品小売総額は前年比13.7%増と、3年連続の2ケタ増となっており、春節商戦も拍車がかかり、故郷で一家団欒というより海外旅行や外食も増えているとか・・何ともうらやましい限りですね。
=中国の春節商戦=(印刷新聞より抜粋)
 ■22億人
 2月3日~3月14日の期間に帰省や旅行などで鉄道、バスなどの交通機関を利用する人の推定数。
 ■140億本
 春節休暇中の携帯メール発信量推定数。
 ■84億元(約1300億円)
 13日のカード(デビットカード、クレジットカード)利用推定額。
 ■2230億元(約3兆4400億円)
 資金需要に対応するため中国人民銀行(中央銀行)が市場に供給した金額。
はんぱじゃないですね。数で勝負。さすが中国(><)
 毎日「アリ」のようにアクセク働く私にすれば、海外旅行なんて夢のまた夢。
ここはせめて日本人らしく、温泉と洒落込みましょうか・・
 
 

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コンピュータウイルス対策

 情報セキュリティー大手トレンドマイクロは、19日に発表した2007年事業方針で、ウイルスへの備えを強化するため、各国にウイルス対策拠点を開設する計画を発表しました。
http://www.trendmicro.co.jp/home/
トレンドマイクロは「感染対策を絞って発覚を遅らせようとする犯罪・営利目的のウイルスに対応するには不十分」(エバ・チェン社長)ということでの計画らしいです。
 日本でも検知・駆除サービスを5月から始め、日本だけで発生する率が多いものなどを中心に検知・駆除ソフトを独自に開発する予定。今までは、世界規模で感染したものが多かったので一拠点で充分対応できたのですが、個々にあわせて対策を練っていくようです。
 シマンテックも同様、企業向け対策ソフトの設計を変更し、未知のウイルスの検知能力を高める方針。
http://www.symantecstore.jp/
そこで驚くのが、そのためにウイルス用のおとりコンピュータを40000台設置しているということ。いったい何人で動かしているのやら。。。
 私のファイルの検証作業も地道ですが、この作業も来る日も来る日もPCとにらめっこの地道な作業となるのでしょうね。
 しかし、「いたちごっこ」に40000万台とは・・・人間の愚かさにあきれるばかりですね。

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Office系ソフトの透明効果

今日、不思議な事が起きたと若い子が騒いでいた。
画面で表示されているアミ点が、そしてRIP解析済みのインクジェット出力のカンプにも表現されているアミ点が印刷時に消えたというのだ。
だ~か~ら・・・
Office系ソフトの透明だってば。いつも注意しているでしょ。気をつけなさい、そして使っちゃダメ!って・・
https://www.insatsuyasan.com/caution_office.php#00004
このページをよく確認して下さい。そうすれば、少しは不具合も減らせると思いますよ。
 ・「Office系ソフトで色を指定する場合、自動ではなく、色を選択して指定して下さい。」
 ・「影を付ける場合「影付きスタイル」や「透過性」「半透明」を指示する事は絶対にしないで下さい。」
  (インクジェットプリンターやカラーレーザーの場合、そのプリンターが出力可能な大きさに置き換えてしまいますので、印刷されてしまいますが、CTP出力の場合、表現ができません)
ってね・・・。
社内で確立できていないところが、指導ミスですな。

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もう、春?

暖冬、暖冬と言われている今年の冬ですが、確かに暖かいですね。
我が家の庭先の花壇でも「春」を見つけてしまいました。何と、チューリップの芽が出はじめていたんです。例年より1ヶ月早いですね。
Hana
こちらは福井県。いわゆる、北陸の豪雪?地帯。毎年2月ともなれば1mの雪が積もっているはず・・・
年々雪の量も減っていき、今年は「ゼロ」。おまけに、フキノトウやチューリップまで芽を出す始末。
米国の研究チームが、地球温暖化により「2040年には北極の氷が溶けてなくなってしまう」と発表しました。どうも、北極海の氷が縮小するスピードは、この20年で4倍にまで早まる恐れがあるとのこと。その計算だと、2040年には「北極点の氷まで溶けてしまう」らしいのです。
あと、三十数年・・。
日本の研究チームが出した結果は2060年位だそう。どちらにしても、あと60年後には間違いなく無くなってしまう計算ですね。ホッキョクグマを助けるために、私達人間には何ができるのでしょう・・
チューリップの芽を見ながら、複雑な気持ちになってしまいました・・・

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「いきなりPDF」からのPDF書き出し

PDF作成ソフトにも色々ありますが、最も市場に出回っているのがソースネクストの「いきなりPDF」ですね。
私も毎日多数のPDFファイルを処理していますが、「いきなりPDF」からの変換ファイルが大変多いです(^^)
ただ、私も知らなかったのですが、どうも「いきなりPDF」では画質の調整ができないらしいのです。
そういえば、「フォントの埋め込み」と「解像度設定」しかなかった・・。スミマセン、勉強不足でした。
ただし、「いきなりPDF2」なら、画質の調整ができるらしいのです。価格は9,850円。これで、Word、Excel、PowerPointから、印刷用のPDFが簡単に作成できるのなら安いですよね。
ただ、気を付けなければいけないのが「Windows 2000/XPのみの対応」ということです。以前のバージョンでは使えないのでお気をつけ下さい。
 詳しい情報はhttp://www.sourcenext.com/titles/pdf/index.htmlからどうぞ。
DTPオペーレーターにはうれしい情報です(^^)

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Photoshopのカラー設定

Photoshopの作業用スペースには「RGB」と「CMYK」があります。
「RGB」はモニタの表現色で、DTPでは、「Adobe RGB」が推奨です。「sRGB」はWeb用と考えて下さい。
「CMYK」は印刷用で、「Japan Color 2001 Coated」を指定して下さい。
上記の「Japan Color 2001 Coated」は枚用印刷機用なので、輪転機用は「、「Japan Web Coated」を指定して下さい。
ただし、Photoshopデータを印刷用ファイルとして使用するなら、最終的には「カラープロファイル」ははずして入稿するのが良いでしょう。
CMYKに分配する「RIP」では、このプロファイルが色に悪影響を及ぼす時があるからです。

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ラスタライズ効果設定

Illustratorの上位バージョンともなると、色々な機能がついています。
Illustrator9.0からの新機能「透明」はDTP者にとってとても便利な機能です。今回は中でも「効果」メニューのコマンドを使う際に気をつけて頂きたいことをご説明します。
それは・・・
「効果」機能では、「ぼかし」、「ドロップシャドウ」などベクトルでは扱えないビットマップ表示を必要とする機能も使用することができます。デザインの幅も広がりますね。ただ、その時気をつけなければいけないのが「ラスタライズ効果設定」です。(Illustratorのバージョンによっては表現方法が微妙に変わってきます)
印刷の場合、「ドキュメントのラスタライズ効果設定」を「スクリーン」から「高解像度(300dpi)」にする必要があります。
ここの設定をちゃんとしておかないと印刷の場合、考えていた仕上がりを得ることができません。
「効果機能」を使用してから「ドキュメントのラスタライズ効果設定」を変更すると「ぼかし」の幅が変わってしまいますので、必ず設定を変更してから作業に取りかかって下さい。
ただし、Web用でしたら72dpiで充分です。印刷用、Web用など、目的によって使い分けてください。
印刷用データであるにもかかわらず、この設定が高解像度に指定してあるデータが少ないことに心が痛みます。
クオリティの高い印刷物に仕上げるためにもこの「ラスタライズ効果設定」は必須です。

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DTPのファイル形式について

今日は最近乱れているな・・・と思う「DTPのファイル形式」について書こうと思います。
DTPでよく使用されるファイル形式はいくつかありますが、代表的なもに、「PSD」、「AI」、「EPS」、「TIFF」、「PDF」などがあります。
 PSD・・・Photoshopのネイティブ形式
      Photoshopのすべての画像の情報を保持できる
 AI・・・Illustratorのネイティブ形式
 EPS・・・レイアウトソフトへの貼り込み用として一般的な形式
 TIFF・・・Mac、Windowsのどちらでも使用できる形式
      レイアウトソフトへの貼り込みも可能
 PDF・・・電子文書のためのフォーマット
      「Portable Document Format」の略
      保存の仕方によっては文字情報だけでなく、
      レイアウトなどの情報を保存できる
どうです?少しはお役にたてましたか?
DTPで必ず出てくる保存形式。十分理解した上で使用していきたいものですね。

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インクカートリッジなしでカラープリント?

「米マサチューセッツ州の新興企業ZINK Imagingが1月30日、インクカートリッジやリボンを使わなくても、フルカラーのデジタル画像が印刷可能な技術を開発したと発表した。」というニュースに疑問です。
紙に埋め込まれた染料の結晶がZINKプリンタが発する熱に反応し、紙の上にイメージを作り出すという仕組みらしいのですが、果たして受け入れられるものなのでしょうか。
「カートリッジが不要なため、小型化が期待できる」と書かれていますが、確かに小型化は可能です。ですが、色々な問題がありそうですね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/01/news016.html時間が経っても大丈夫?
それに、好きな紙にも印刷できないですよね。「難しい事を考えるよりインクを安くすればいいのでは?」という素直な意見もあるようです。(^^;
 以前、凸版印刷が電子ペーパーなるものを発表しました。紙のように薄く・軽く、インクで書いたように読みやすく、さらに電子ディスプレイのように書き換えも可能ということがウリでしたが、未だ市場には出ていないようです。
「マイクロカプセルが、透明電極と背面電極との間に敷き詰められ、オイルが封入されており、その中に正(+)に帯電した白い粒子(酸化チタン)と、負(-)に帯電した黒い粒子(カーボンブラック)とが入れられている。電極に電圧をかけると正の電極側には黒い粒子、負の電極側には白い粒子が引き寄せられることにより、白黒を表現する。」という仕組みらしいです。
 正直、説明を聞いてもイマイチ理解できませんが、この夢のような印刷の実現には、まだまだ開発の余地がありそうですね。

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