データを、C,M,Y,K の4色に分解する時に便利なレジストレーションカラー。
これは、4色に分解した時には4色すべての色が100%となります。
トンボを、使用している色すべてに表現したいときには大変便利ですが、データ内に指定してしまうと、裏移りなど、汚れの原因になってしまいます。
レジストレーションカラーはトンボ以外に使用することはさけましょう。
トンボを選択した後に、オブジェクトを作成すると、線の色の設定がレジストレーションになっているので、気を付けてくださいね。
印刷やさんでは、
Word、Excel、PowerPoint などの Microsoft Office 系のソフトでデータを作成した場合
そのままご入稿いただきますと、Office変換料金が加算されます。
PDFに変換してご入稿いただきますと、変換料金がかからずお得です。
ぜひお試しくださいませ。
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バージョンによっては、Word、Excelから直接PDF作成も可能ですが、画像が220dpi程度にダウンサンプル(画質低下)されてしまいますので、クオリティの高いものをお望みの方には向いていません。
そこでおすすめなのが、無料のPDF変換ソフトをダウンロードしてご利用いただく方法です。
弊社で推奨しているのは、
「CubePDF」です。
一度ダウンロードしていただきますと、今後いろいろな場で便利に活躍するソフトだと思います。
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CubePDFの優れている点
・難しい設定不要で、印刷用の美しいPDFが作成できる
・PDF以外の形式にも保存が可能(JPEG保存が可能)
cubePDFひとつで、「高品質のPDF」と「出力サンプルのJPEG」両方が作成できます。
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cubePDFで印刷用PDFと出力用サンプルのJPEGを作成する方法
1.ファイルメニュー>印刷
プリンタ名で「cubePDF」を選ぶ
プロパティを開く
2.詳細設定
3.印刷品質>600dpi
4.OK
Publisher から、直接印刷用PDFデータを書き出す方法があります。
Publisherは、OFFICE系ソフトとして扱われますので、そのままでは印刷屋さんで印刷用データとして扱ってもらえず、印刷してもらえないということもあります。
また、印刷してもらえたとしても、変換料が追加されてしまうということもあります。
「そんなの、もったいない!」
という方に朗報です。
実は、Publisherから、直接印刷用PDFデータを書き出すことができるのです。
今回は、その方法をお伝えいたします。
<Publisher から、直接印刷用PDFデータを書き出す方法>
1.「名前をつけて保存」でファイルの種類PDFを選択
2.「オプション」ボタンをクリック
3.「高品質印刷」を選択→「OK」
4.「保存」をクリック
印刷通販を展開していくなかでお客様に、
「印刷見本を送ってください」
とお伝えすると、
【印刷の見本て何ですか?】
【印刷の見本は、印刷屋さんドットコムから送られてくるものと思った】
といった内容のお返事をいただきます。
なぜ、見本がほしいのかというと、当社がお預かりしたデータが、正しく出力されているのかを確認するために必要なのです。
【見本としてPDFでいいのなら、PDFデータに見本はいらないんじゃないの?】
【画像を見本として使うなら、画像で入稿するものに見本は必要ないよね】
といったお声もいただきますが、データを送信している間に何らかの不具合がおきる事は珍しくないので、やはり見本は必要です。
当社ホームページにて、出力サンプルの作り方もご紹介させていただいておりますので、是非ご一読ください。
注)その際には必ず最終データの見本を送ってください
印刷データ作成ソフトでもあるDTP専用ソフトのIllustratorには、便利な機能として『透明』機能があります。
その透明機能を使用してみましょう。
ご覧のように、重なりあったオブジェクトの前面のオブジェクトを不透明50%に設定すると、半透明になり、背面のオブジェクトが透けて見えます。
簡単に設定できるので、弊社お客様の中でもよく利用されている機能です。
大変便利な機能ですのでお客様の中には、
「半透明にする為」
ではなく、ただ単に、
「色を薄くする為」
にこの透明機能を使用されている方も多くいらっしゃいます。
しかし、ただ単に『色を薄くする』為だけにこの機能を使用していた場合、不透明の設定パーセントによっては『透明(薄く)になりすぎて、実際の印刷では消えてしまう』事があるのです!
しかも不幸な事に、印刷には出てこない薄めの色も、パソコンのモニターではそれなりに見えてしまうので気づきにくいのです(´Д`)
印刷屋さんドットコムでは、画像は通常、
『CMYKモード、解像度は300~350dpiで作成(リンク・張り付け)して下さい 。』
とお願いしております。
しかし、解像度が72dpiしかなくても、画面では綺麗に見えます。
Webに使用されている画像もほとんどが72dpiしかありません。
低解像度のものを印刷に使用することは可能ですが、
仕上がりは粗いガタガタとしたものになってしまいます。
検証時、背面に解像度の低いものが使用されていたため、データを作っていただいた方にその旨を伝えると、
「ああ、それはわざとですよ。”ぼかし”てあるんですけど!」
印刷通販では、データ入稿はほとんどが完全データでいただいております。
完全データというのは、そのまま出力、印刷しても問題がないデータということになります。
しかしながら、お客様に印刷出力のノウハウを完全に理解していただくことは不可能ですので、出力前に弊社にてお客様のデータを検証させていただきます。
検証には、
・注文サイズとデータのサイズが合っているか
・文字のアウトラインが取られているか
・ヘアラインが使用されていないか
・リンク画像などのデータが揃っているか
・RGB画像又はRGB色が使用されていないか
等があり、弊社担当者が責任を持って確認させていただいております。
→詳しくはこちら
ただ、検証していて目だって多い物の一つに、
「塗り足しがない」
ということがあげられます。
この色味というものは、データとお客様のモニター、そしてプリントアウトしたもの、最後に実際に印刷したもの。
この4点が全く同じにならなければいけない、同じになるよう努力しておりますが、同じにするには大変な労力がいります。
言ってしまえば、絶対に同じにはならないのです。
なぜなら、購入時のモニターは綺麗に見えるように調整されているからです。
そこでまず、データと色味が違いますよね。
また、プリンターも綺麗な発色になるように各メーカーが設定しております。
何百万から何千万もする大変高価なプリンターは、カラーマネージメントができるようなものもあります。
これは、印刷物と色味をあわせる機能で、残念ながら数万円のプリンターには装備されておりません。
ここにもズレが生じてきます。
だんだん難しくなりますが、この4点をより近づけるために印刷屋さんドットコムでは、「カラーチャート」をご用意しております。
データの検証を行っていて、お客様にお電話確認する内容で多いものは、
「見本を送って下さい」
「解像度が低い画像がありますがこのままでいいですか?」
「Illustratorデータでご入稿頂きましたが、文字のアウトライン化をお願いします」
などなど・・・。
中でも、
文字の「アウトライン化」って?
なんで「アウトライン化」しなくてはいけないの?
と思っているお客様が結構いらっしゃるのです。
なぜ、アウトライン化を行って欲しいのか、
アウトライン化された文字は、テキストではなく画像データとして扱われます。
なので、当社で扱っていないフォントも印刷することが出来ます。
アウトライン化を行っていないIllustratorデータで、当社にないフォントを使っている場合、別のフォントに置き換わってしまいます。
(例:行書→ゴシックになってしまったり…)
置き換わったことによって、行送りが変わってしまったりもするのでレイアウトが崩れてしまいます。
フォント一つでデザインのイメージも変わってしまいますよね。
ただ、アウトライン化をすると文字の修正が出来なくなってしまいます。
必ず最終データで行って、「上書き保存」ではなく「別名で保存」をして下さいね。
次回修正をするとき大変なので(^^;
詳しくは「データガイド」→「データ作成時の注意点」をご覧ください。
「納品してもらったスタンプカードのスジが逆に入っているんですけど・・・」
印刷屋さんに、先日、こんなお問い合わせがありました。
スジ加工とは機械では2折にできない厚紙(180K以上の紙)に施される加工の事です。
(※場合によっては135Kでも入れる事もできます)
印刷後、指定の位置にローラーで圧力をかけ、スジを入れます。
片面側からしかスジは入れませんので片方は凹、もう片方の面は凸になります。
連絡を受けた私は急いで印刷屋さんドットコムに残っている
納品した2つ折スタンプカードを探し出し、確認をしました。
『・・・スジ入れの方向は合っている』
スジ入れは間違いなく、正しい折になるようにスジ入れ加工されていました。
ではなぜお客様は、
「スジが逆に入っている」
と連絡をしてきたのでしょうか?
実はこの連絡を受けた私も、過去に、正しくスジ入れされたものを
“スジが逆に入っている”と思ってしまった経験があります。
印刷会社に勤める者ならば、もしくは、スジ入れ加工の商品を手にした事がある人は一度は思った事があるのではないのでしょうか?
普通に考えれば、凹が谷折り、凸が山折り・・・・
のように誰だって思いますよね??
実は印刷物の『スジ入れ加工』は、ダンボール等のスジ入れとは異なり、
折る方向とは逆面(下図参照)に入れるのです!!!
これは折ったときに外側の張力を弱めて広がりにくくする為だそうです。
(へ~、そ~なんだ~)
実際に折ってみても、やはり凹を山折り、凸を谷折りに
折ったほうが綺麗に折れるんです!
以上、意外と知らない?!印刷豆知識でした!